あーさんのTVドラマ漁り

観たドラマの備忘録

代償

Huluで一気見しちゃいました。この系統大好き♡


小栗旬演じる主人公の<佳輔>は幼少期にトラウマを抱える若手弁護士。彼の人生が狂うときいつも彼のそばには友人<達也>がいた。
ある日、圭輔のもとに弁護依頼が舞い込む。それは、安藤達也の弁護だった。


とまあ、あらすじはこんな感じ。圭輔は過去のトラウマから強迫性障害を発症していて、この友人<達也>は、反社会性人格障害、いわゆるサイコパスなんですよね。この達也みたいなキャラクターって、ドラマにはよく出てくるなあ、と。例えば、『先生を消す方程式。』の高橋文哉くん演じる藤原刀矢とか。一見魅力的に見えるんだけど、ぞっとするくらい非情で冷たい態度をとる。
ところで、圭輔は昔からある意味達也のお気に入りというか、ターゲットであり続けたわけなんだけどこれはなんでなんだろう。個人的には、圭輔の心の強さというかはっきりした自分軸が理由かなと思ったり。達也の周りの人って大体みんな彼に惚れちゃうんですよね。言葉巧みな彼に乗せられて、言いなりになっちゃう。でも、圭輔は一度だって達也を信用していない。おまけに、両親が亡くなった火事の一因は(おそらく)圭輔の達也に対する対抗心というか乗せられたことというか、が原因なわけで。達也は人の心を持っていないキャラクターだけど、彼が唯一振り向かせたかった人、手に入れられなかった人が圭輔なのかな。そう思うと、達也もどうでもいい人はすぐに自分のものになって、本当に手に入れたいものは自分に振り向いてくれない、きっとさみしいだろうな、なんて。


強い人間なんていない、って今やってる『アノニマス』でよく出てくるセリフだけど、圭輔は私的には強い人間だなあと。こんなに強いひとって現実世界にいるのかな、いたら会ってみたいな、って思うくらい。特にドラマの一番最後の圭輔のあの表情にはしびれたなあ。事件が全部終わって、圭輔は一段と強くなって。最後のあの笑みは不気味だ、復讐の始まりか?みたいな考察もあるけど、なんだまたあいつかよ、もうどうでもいいんだよ、ふっ、的なそういう笑みだと私は信じたいなあ。
こういう、憎しみに支配されない人って最強だと思う。劇中で達也は「けいちゃん、人を突き動かす一番の原動力は憎悪だよ」って言ってたけど、圭輔のこの強さはまさに、達也を何とも思っていない感じですがすがしいなあ。


まだまだ書きたいことはいっぱいだけど、初投稿はこのくらいで。